ミッション

ITPUのミッション

今日、わが国経済社会のグローバル化、東アジア地域の緊密化が急速に進展していますが、国際公共インフラとしての国際交通システムは必ずしも十分に発達しているとはいえません。ITPUは国際交通システムに関する知識創造を図り、新しい公共政策の形成を促す役割を担うとともに、東京大学公共政策大学院における研究活動の展開、同大学院生の指導・教育に資することを目的とする研究プロジェクトです。

国際交通システムの課題と展望

東アジア地域においては観光交流の拡大や生産活動における水平分業の進展に伴い、人や物の交流が活発になってきています。同地域における経済社会の緊密化が一層進展すれば、これに対応して交通ネットワークも飛躍的に拡充することが必要となります。また、中長期的には、都市・地域の国際交通利便性が東アジア地域における空間経済のあり方に影響を及ぼすものと考えられ、国際交通機能をわが国のみならず東アジア地域全体の発展のための国際公共インフラとして整備してく必要があります。

交通サービスは国際的に共通な枠組みのもとで運営されてきていますが、その特徴のひとつが国内市場と国際市場を峻別している点にあります。しかし、東アジア地域において経済社会の緊密化がより一層進展すると、国内交通市場に見られる多頻度ネットワークが国境を超えて展開されるようになり、より弾力的な交通システムの運営が必要となります。これに対応して国際交通に関する制度の見直しが進めば、国際交通企業の経営に大きなインパクトがもたらされ、需要構造の変化が引き起こされるはずです。また、このような交通サービス市場における制度の見直しは、国境を超えた市場環境整備や競争政策の必要性をもたらすとともに、下部構造を形成する空港や航空保安システムの整備水準や公共管理のあり方にフィードバックしてくることとなります。

ITPUの活動方針

ITPUでは国際交通システムに関する制度の調査、経済分析、制度見直しを考慮したインフラのあり方等に関する研究を推進します。また、国際的なシンポジウム、学内セミナー等を開催し、国際的なフォーラム機能を担っています。さらに、国際交通政策ディスカッション・ペーパー・シリーズの刊行、ホームページの設営等により、知識創造・情報発信機能の向上にも取り組んでいます。