講義

TTPUは、東京大学公共政策大学院において「国際交通政策」「地域交通政策研究」「観光政策概論」「観光地域政策」の4講義を開講しています。

国際交通政策(夏学期開講)

今日世界は、交通や情報通信技術の発達、市場開放などを背景に、様々な分野でグローバル化が進展する中で、米・中の対立、格差や分断の拡大、地球環境問題などに直面し、一層不確実性を増している。
さらに、2019年初来の新型コロナウイルスのパンデミックによる移動制限により、国際間の旅客交通はかつて無い大幅な需要減に直面し、交通・観光産業の経営に甚大な影響を与えている。また、国際間の物流についても、グローバルサプライチェーンの脆弱性のリスクや影響が明らかとなった。加えて、ロシアによるウクライナ侵攻は、航空貨物輸送をはじめ国際物流に混乱をもたらし、サプライチェーンの安定化が喫緊の課題となっている。
一方で、長期化するコロナ禍を引き金に、社会の様々な場面で価値観の転換や行動変容が進みつつあり、最新のデジタル技術等の活用と相俟って、「モビリティ」自体が大きな変革の渦中にある。
こうした状況の下、人口減少と超高齢化が同時進行し、低い経済成長が続く我が国が、今後とも持続的な成長と豊かな国民生活を確保するためには、国際交通分野が、ポストコロナの世界をしっかりと見据えて、国際社会と競争、連携しつつ、重要な役割を果たすことが期待される。同時に、諸課題の克服を可能とする政策対応が急務となっている。
このような観点から、本科目では、我が国の将来を見据えた望ましい「国際交通政策」の在り方について、政策の現状や交通・運輸の実態を踏まえつつ、講義及びディスカッション並びに現地視察を通じて考察を深める。

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地域交通政策研究(冬学期開講)

人口減少と高齢化が構造的に同時進行する中で、都市部、地方部を問わず、地域の公 共交通サービスは厳しい状況に置かれている。 一方で、IoT、AI、ビッグデータなどのデジタル技術の革新を背景に、AI や自動運転技術の活用などの模索が進みつつあるとともに、MaaS(Mobility as a Service)などの新しいモビリティ・サービスの社会実装に向けた取組みが進みつつある。

このような中、新型コロナウィルスによるパンデミックにより、全世界において交通・運輸分野は甚大な影響を受けることとなったが、とりわけ厳しい経営下に ある中小の事業者が多い地域交通については、公共交通サービスの継続に困難を来すほど深刻な状況に至っている。

こうした状況の下、地域住民の足であり、地域間交流の基盤であるとともに、観光交流を通じた地域の活性化にも不可欠である地域の公共交通サービスを、コロナ以後における社会変容・行動変容も踏まえ、また視野に入れて、今後持続的に確保・維持し、改善していくための政策のあり方について、各授業毎に具体の事例を採り上げて、当該事例の解説及びディスカッション並びに現地視察を通じて考察を深める。

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観光政策概論(夏学期開講)

政府は 2003 年から「観光立国」の推進を掲げ、21 世紀の我が国経済を牽引する新たな輸出産業とするとともに、人口減少により規模が縮小する地方の創生の有効な手段として、観光を戦略的に成長させている。また、観光は多様な関係者の取組で成り立っておりその波及分野の広さ、波及効果の大きさから、地域活性化のけん引役との認識も広まってきた。 本科目では、様々なゲストスピーカーによる講義やディスカッション、現地視察を通じて、観光の多様な側面を総合的かつ俯瞰的に理解し、我が国の経済成長や地域の課題解決に貢献できる観光の在り方と、その在り方を実現するための具体的な取組や政策手法の在り方について、「持続可能性」を主軸に具体的に考察する。

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観光地域政策(冬学期開講)

「観光立国」が推進され、観光は地域が抱える様々な課題を解決し得る手段として期待されている。本講義では、観光が多様な主体の多様な取り組みによって成り立っていることを理解した上で、観光が地域の課題解決に果たし得る役割及びそのために必要な取り組みのあり方について具体的に考察する。

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