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東京大学公共政策大学院 | GraSPP / Graduate School of Public Policy | The university of Tokyo

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CAMPUS Asia Trilateral Conference 2014 開催報告2014年03月18日(火)

2014年1月30日から31日にかけて、CAMPUS Asia Trilateral Conference 2014—CAMPUS Asia Initiative for the Better Future of East Asia—が八王子の大学セミナーハウスで開催されました。キャンパスアジアの学生主体で行われた本会議には、東京大学、北京大学、ソウル国立大学から14名の学生が参加しました。2日間に渡って、日中韓の連携、プログラムの1年間の振り返りについてなど、学生間の議論、意見交換が行われました。本会議の成果として、Hachioji Agreement がまとめられ、参加学生全員によって署名され、会議は成功裏に終了しました。

Hachioji Agreementと開催報告を以下に掲載致します。
Hachioji Agreement: PDF

重層性と複眼性 学生の果たしうる役割とは

永井宏志郎

私が大学院に入学し、キャンパスアジアプログラムの一員となってからほぼ一年が経過した。振り返ってみると、この一年は得るものが大きい一年となった。それと同時に、昨今の日中韓三国間関係の悪化と硬直化は、私に否応なくキャンパスアジアの一員であることを考えさせるものでもあった。ただこの状況を前向きに捉えれば、我々学生が主体的に責任を果たしうる好機でもある。

未来を見据えた、日中韓の三国間関係を構築していくためには、強固な結びつきとともに、様々な状況に対応できる柔軟な関係性も不可欠となる。その柔軟な関係性、構造の鍵となるのが多様な分野、アクターによる協力関係の構築、継続である。グローバル化を世界のフラット化とすると、その語感からは重層性、複眼性が捨象されかねない。だからこそ、今求められているのは、この重層性、複眼性ではないだろうか。

今回のCAMPUS Asia Trilateral Conference 2014は、こういった点を強化していくための学生の取り組みとして意義があったと思う。まずは、学生がしっかりと議論を積み重ね、交流を継続していくことの可能性を示すことができた。Hachioji Agreementを見ていただければ、このことを感じて頂けるはずだ。今回の議論は、関係の重層性を確保していくためにも重要であった。苺ショートケーキはなぜ美味しいのか。スポンジと生クリームと苺が美味く調和しているからこそ美味しい。どれも欠けてはならない。学生という層の果たすべき役割は大きい。また複眼的な視野の重要性ついても、学生間で共有できた。2日間の議論の中では、政治、経済、文化について活発な議論がなされたが、キャンパスアジアとキャリアに関するセッションも意義深いものになった。学生の目線から、日中韓の三カ国で学び、直接その国を体験できる本プログラムへは高い評価が並んだ。日中韓で多くの友人と出会い、自由に議論できる環境はこのプログラムの一番の強みである。

この難しい時期だからこそ、我々の一致したHachioji Agreement は大きな成果だと考える。我々キャンパスアジアの学生が光ってこそ、将来の三国間関係も明るくなるはずである。そのぐらいの心意気をこの2日間で共有できたと感じている。そして、我々は三国で学ぶ経験を通じて、様々な差異を理解しながらも建設的な対話を続けていく。キャンパスアジアのミッションはまだ端緒についたばかりである。重層性と複眼性。しなやかな関係をキャンパスアジアから進めていくための、重要な一歩となる会議となった。

末筆ながら、今回の会議に協力頂いた、西沢利郎教授、事務員の皆様、参加学生へ心より感謝申し上げたい。

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