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マクロ経済学基礎

担当教官

河合 正弘・岩壷 健太郎

科目番号

13040

学期

曜日・時限

月曜3限、月曜4限

単位

科目概要

ケインズ経済学、新ケインズ経済学、新しい古典派経済学、実証的マクロ経済学などから、消費・投資の動向、景気循環、経済政策の効果などに関する理論と実証を教材として教え、マクロ経済の動きを理解できる能力を養う。

前提履修科目

なし。これまで経済学を履修したことのない人を主な対象とする。

成績評価

筆記試験(9回の宿題・2回の中間・1回の期末)による。宿題20点(毎回欠かさず提出した人にボーナス2点)、中間I40点中間II40点、期末100点の合計200点を持ち点として成績を決める。原則、中間や期末の再試験は行わない。

テキスト

N.グレゴリー・マンキュー著(足立英之+地主敏樹+中谷武+柳川隆訳)『マンキュー マクロ経済学 第2版 I入門篇』(2003年)および『マンキュー マクロ経済学 第2版 II応用篇』(2004年)東洋経済新報社(原書はN.Gregory Mankiw, Macroeconomics, Fifth Edition, W.H. Freeman Publishers又はWorth Publishers, 2003. 訳書はFourth Edition, 2000を基にしているが大きな変更はない)
似たような教科書に足立その他訳『マンキュー経済学Iミクロ編』『マンキュー経済学II マクロ編』というのがあるので間違わないように(それらの原書はN.Gregory Mankiw, Principles of Economicsである)。

参考文献

講義日程

第1部 入門編

 

第1回 10月4日 イントロダクション・科学としてのマクロ経済学(1章) 河合・岩壷

     内容:ミクロ経済学とマクロ経済学、モデルの必要性、需要と供給


第2回 10月4日 マクロ経済学のデータ(2章) 岩壷

     内容:フローとストック、GDP、物価の測り方、失業率

 

第3回 10月18日 国民所得(3章) 岩壷

     内容:三面等価の原則、生産関数と要素価格、財・サービス市場の均衡

 

第4回 10月18日 失業(4章) 岩壷

     内容:自然失業率、摩擦的失業、実質賃金の硬直性、効率賃金

 

第5回 10月25日 貨幣とインフレーション(5章) 岩壷

     内容:貨幣とは何か、マネーサプライ、貨幣数量説、インフレのコスト

 

第6回 10月25日 開放経済(6章) 岩壷

     内容:小国経済の貯蓄と投資、為替レート、購買力平価

 

第7回 11月1日 景気循環へのイントロ(7章) 岩壷

     内容:長期と短期、総需要と総供給、マクロ安定化政策

 

第8回 11月8日 総需要I(8章) 岩壷

     内容:IS-LMモデル

 

第9回 11月8日 総需要II(9章) 岩壷

     内容:財政・金融政策、長期と短期のIS-LMモデル

 

第10回 11月15日 開放経済下の総需要(10章) 岩壷

     内容:マンデル=フレミング・モデル

 

第11回 11月15日 総供給(11章) 岩壷

     内容:4つの総供給モデル、フィリップス曲線

 

第2部 応用編

 

第12回 11月22日 経済成長I(1章) 岩壷

     内容:資本蓄積、黄金律、人口成長、

 

第13回 11月22日 経済成長II(2章) 岩壷

     内容:技術進歩、内生的成長

 

第14回 11月29日 安定化政策(3章) 岩壷

     内容:ルール対裁量、時間非整合性

 

第15回 12月6日 政府負債と財政赤字(4章) 岩壷

     内容:政府負債、リカードの等価定理

 

第16回 12月6日 消費(5章) 岩壷

     内容:異時点間の予算制約と選択、借入制約、ライフサイクル仮説

 

第17回 12月13日 投資(6章) 岩壷

     内容:トービンのQ、住宅投資、在庫投資

 

第18回 12月13日 貨幣供給と貨幣需要(7章) 岩壷

     内容:信用創造、金融政策の手段、ボーモル=トービン仮説

 

第19回 1月17日 国際マクロ経済システム 河合

     内容:

 

第20回 1月17日 経済変動の理論の発展(8章) 岩壷

     内容:リアル・ビジネス・サイクル仮説、新しいケインジアンの経済学

 

第21回 11月24日 わかっていること、いないこと(終章) 岩壷

     内容:経済学の4つの教訓、4つの未解決な問題

 

1月24日 レクチャー・レビューと質疑応答 岩壷

1月31日 期末試験 岩壷

その他

宿題:宿題提出日の授業開始(13:10)までに公共政策大学院大学院係窓口に提出すること(メールでの提出や遅れた宿題は受けつけない)。

宿題はすべて教科書の章末にある「応用問題」。補論のある章は「応用問題(追加)」も含む。

手書き、パソコンのどちらでもいい。A4のレポート用紙(手書きの場合)またはコピー用紙(パソコンの場合)。片面のみ使用。

表紙に(1)名前、(2)学籍番号、(3)何回目の宿題か、を明記して解答は2頁目からにする。

宿題提出日の授業開始(13:10)までに公共政策大学院大学院係窓口に提出すること(メールでの提出や遅れた宿題は受けつけない)。

宿題の解説は提出日の週の木曜4限にTAにより行われる。この演習のときに宿題の解答が配られる。演習後(同日)宿題の正解をWebsiteにも掲示する(Websiteのアドレスは後日連絡)。

第1回 提出日 10月18日(月)入門編 1章、2章

第2回 提出日 10月25日(月)入門編 3章、4章

第3回 提出日 11月8日(月)入門編 7章

第4回 提出日 11月15日(月)入門編 8章、9章

第5回 提出日 11月22日(月)入門編 10章、11章

第6回 提出日 12月6日(月)応用編 3章

第7回 提出日 12月13日(月)応用編 4章、5章

第8回 提出日 1月17日(月)応用編 6章、7章

第9回 提出日 1月24日(月)応用編 8章


演習:授業の補習、練習問題、宿題・中間・期末の解答解説などを行う。