地域政治B(中央アジアの政治)
担当教員
配当学期・曜日・時限
冬学期 水曜 1限
内容・進め方・主要文献等
ここにいう「中央アジア」とは、1991年にソ連からの独立をはたしたウズベキスタン、タジキスタン、カザフスタン、キルギス、トルクメニスタンなどの中央アジア5カ国をさしている。独立からほぼ15年を経る間に各国の政治には個別の特徴が現れるとともに、中央アジア全体に共通する特徴も少なくない。いずれにしても、現代中央アジアの政治状況を理解するためには、ソ連時代に至るまでの歴史的な背景をまずおさえておくことが必要である。この授業では、とりわけ中央アジア近現代史の過程をふまえた上で、権威主義体制、独立後の公定ナショナリズムと民族間関係、南部地域に顕著なイスラーム復興、国内政治の背後にある部族や地域閥、地域協力の可能性などについて考えてみたい。
参考文献として、
岩崎一郎・宇山智彦・小松久男編著『現代中央アジア論:変貌する政治・経済の深層』日本評論社、2004年
宇山智彦『中央アジアの歴史と現在』東洋書店、2000年
小松久男他編『中央ユーラシアを知る事典』平凡社、2005年
教材等
必要な資料は、授業時に配布する。
成績評価の方法
筆記試験による。