地方財政・租税論

担当教員

増井 良啓

配当学期・曜日・時限

冬学期 水曜 5限

内容・進め方・主要文献等

 経済活動がグローバルする中で、地方政府の財政とくに税制がどのような課題を抱えており、どのように対処すべきかを検討する。中央政府の直面する問題状況(いわゆる国際課税)との対比に力点を置く。具体的な進め方は参加者の人数に応じて決定したいが、@毎週1冊以上のペースで本を読んで要旨をまとめる作業と、Aグループ単位で任意の事例を選択して分析を加える作業とを、並行して行うことを考えている。予習と復習のための負担がきわめて重いこと、および、授業時間を毎回大幅に延長することを、十分に覚悟したうえで履修を検討されたい。なお、@の作業のためのreading listは開講時に確定する予定であるが、たとえば次のようなものを想定している。
Reuven S. Avi-Yonah et al., Comparative Fiscal Federalism (2007, Kluwer Law International).
Jonathan A. Rodden, Hamilton’s Paradox: The Promise and Peril of Fiscal Federalism (2005, Cambridge University Press).
Michael J. Graetz, Foundation of International Income Taxation (2003, Foundation Press).
Miles Kahler et al. ed., Governance in a Global Economy (2003, Princeton University Press).
OECD, Harmful Tax Competition (1998, OECD).
西尾勝・地方分権改革(2007,東京大学出版会)
小西左千夫・地方財政改革の政治経済学(2007,有斐閣)
持田信樹・地方分権の財政学(2004,東京大学出版会)
池上岳彦・分権化と地方財政(2004,岩波書店)
碓井光明・要説地方税のしくみと法(2001,学陽書房)
碓井光明・要説自治体財政・財務法[改訂版](1999,学陽書房)

授業計画

 作業内容や報告担当について第1回目に相談しますので、参加を考える方は必ず第1回目の授業に出席してください。無断の欠席やレポートの遅着は、単位取得意思の欠如とみなします。なお、学部および総合法政との合併であり、特に学部からの参加者がかなり多くなることをあらかじめお断りいたします。

教材等

開講時に指示する。

成績評価の方法

平常点およびレポートによる。

関連項目