現代アメリカ外交論の系譜と国内政治
担当教員
配当学期・曜日・時限
夏学期 火曜 3限
内容・進め方・主要文献等
国内政治との関係に留意しつつ、こんにちのアメリカ外交を分析する。基本的には演習形式の授業である。最初の数回では、以下のような政治的立場に分けて、それぞれがどのような外交観と国内的支持基盤をもち、どの程度外交政策にどのような経路と手段によって影響力を行使しているかに関する文献を読了する。
民主党系 左派・反戦派・反グローバリセーション派
穏健派、「ニュー・デモクラット」
強硬派・「リベラル・ホーク」
共和党系 リアリスト系列ないし中道的国際主義者
タカ派・レーガン主義者・「力の外交」論者
新保守主義者
宗教保守派
ナショナリスト的孤立主義者・保護貿易主義・反移民主義
リバタリアン的孤立主義
その後は基本的に、内政と外交の交錯に関するカタンダードな英語文献(下記参考)を一定程度の速度で講読する。基本的には文献講読を中心に授業を進めるが、最後の2-3回は履修者による研究報告とする。履修者にはアメリカの政治外交に関する基礎知識が要求され、なおかつ研究者養成コースと同程度の分量の英語文献を講読し、自らの見解を述べ、また英文資料にあたって調査する意欲と能力をもっていることが強く期待される。
教材等
1. 久保文明編『アメリカ外交論の諸潮流: リベラルから保守まで』日本国際問題研究所
2. Eugene R. Wittkoph and James M. McCormick eds. The Domestic Sources
of American Foreign Policy: Insights and Evidence, Fifth Edition( Rowman
& Littlefield, 2007)
成績評価の方法
平常点(毎回の発言)と研究報告による