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地域政治B(現代朝鮮半島)

担当教官

木宮 正史

科目番号

22070

学期

曜日・時限

月曜1限

単位

内容・進め方・主要文献等

 (1)冷戦:冷戦体制における南北分断体制の展開とポスト冷戦期の朝鮮半島をめぐる国際政治(2)経済:開発体制下の輸出志向型工業化による経済発展と経済危機および「世界化」の下での新自由主義政策(3)政治変動:権威主義体制と民主主義への移行とその堅固化(4)政治文化:韓国の歴史的条件と政治文化、以上の4つの視点から,韓国を中心に(北朝鮮を補足的に)朝鮮半島を取り巻く政治経済のダイナミズムを冷戦型開発独裁から脱冷戦型市場民主主義への移行ととらえ,それがどのような政治力学を内包して展開されてきたのか,さらにどのような問題を内包しているのかを解明することが本講義の主目的である。それとともに、1.韓国の社会科学における成果を通して知識社会学的な観点から韓国社会への理解を深めること、2.朝鮮半島と日本との関係を問い直すこと、3.日韓の比較政治の可能性をさぐること、を講義のねらいとする。
授業では、できるだけ一方的な講義にならないように、授業ごとに、そのテーマと関連のある質問を予め設定し、それについて受講者の何人かに答えてもらい、それをてがかりとして講義を進めるという方式を採用する。したがって、受講者はこうした回答を準備しておくことが求められる。また、特に自分が関心を持ったテーマに関するレポートを作成することを要望する。さらに、授業の内容に関する理解を高めるために、韓国現代史や韓国政治の現状に関するビデオなどの視聴覚教材を積極的に活用する。

教材等

教科書に準ずる必読文献は、木宮正史『韓国:民主化と経済発展のダイナミズム』ちくま新書,池明観『韓国 民主化への道』岩波新書,森山茂徳『韓国現代政治』東大出版会、である。その他の参考文献については、開講時に詳細な文献リストを配布する。また、各回の授業ごとに詳細なレジュメを配布する。

成績評価の方法

筆記試験と各授業における質問に対する回答状況、提出レポートを加味して、成績評価を行う。