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国際開発政策

担当教官

澤田 康幸

科目番号

 

学期

 

曜日・時限

 

単位

2

内容・進め方・主要文献等

 発展途上国の経済を実証的・政策的に論ずる経済学の一分野である「開発経済学」を軸にしながら、特に経済発展を達成するために必要な様々な政策のあり方を講義する。本講義は、4つのセクションから構成される。

 まず、(セクション1)においては、政策の是非を判断する際の基準となる「経済発展」をどう捉えるかについて議論する。ここでは、学術的な考え方にとどまらず、開発政策の実務レベルで用いられている「発展」や「開発」への様々なアプローチ、例えばUNDPのHDI や2000年の国連総会で採択されたMDGsなどを批判的に検討する。

 (セクション2)においては、ミクロレベルにおいて生活水準の改善や貧困削減を遂げるための政策のあり方を論ずる。具体的には、工業部門や農業部門における生産性の拡大・教育や健康など人的資本蓄積を推進するための政策のあり方、ソーシャルセーフティネットなど貧困削減のための制度設計の問題、労働市場や信用市場を整備するための政府の役割などを議論する。

 (セクション3)においては、発展途上国が安定的な経済成長を遂げるためのマクロ経済政策の役割を論ずる。

 (セクション4)においては、経済発展のグローバルな側面に焦点を当てる。まず開放マクロ経済学を用い、債務危機・通貨危機などがなぜ起こるのか、そして危機の予防と対処において政府が果たすべき役割について議論する。さらに、世界最大の援助ドナーのひとつである日本のケースを中心として、開発援助のドナーが途上国の発展に果たしうる役割を検討する。

教材等

 

成績評価の方法