事例研究 現代行政III
担当教官 |
金井 利之 |
---|---|
科目番号 |
40060 |
学期 |
冬 |
曜日・時限 |
月曜4・5限 |
単位 |
4 |
内容・進め方・主要文献等 |
本演習では、現代日本の自治体行政の現状を中心に据えて、事例を中心に観察を進めることを目的とする。 本年度のさしあたりの提案として、自治体法務管理の事例研究を想定している。地方分権、地方財政危機などの状況下では、自治体が法的資源に活路を見いだすことが充分に想定される。従って、自治体が法的資源を適正に管理することができるかが問われる。このような自治体法務管理に関しては、重要性は意識されてきたが、必ずしも豊富な実態観察が蓄積されているとは言い難い。 そこで、本演習では、参加者による各自治体への現地調査を組み込みながら、参加者全員で事例の観察と蓄積を進めたい。学外活動としての自治体現地調査が必須である。 そこで、事例研究参加者には、ある自治体を選択して、その自治体における現地ヒアリング調査を行い、演習・事例研究の場で報告し、期末に報告書(レポート)を提出することを求める。そこで、参加希望者は、具体的な調査対象自治体の選定や、当該自治体との接触・連絡に関して、事前(公共政策大学院学生は9月14日まで)に下記の連絡先まで文字媒体で申し出て欲しい。対象自治体との接触およびアポ取りには通常時間が掛かるため、事例研究の初回以降に着手したのでは、時間が足りないからである。 金井研究室 総合研究棟(弥生)509、電子メール kanai@j.u-tokyo.ac.jp なお、演習参加希望者に特段の希望テーマがあれば、上記連絡先まで提案をして欲しい。 なお、現地調査のイメージがわきにくい者は、例えば、以下のものを参照してほしい。 佐藤郁哉『フィールドワークの技法』新曜社、2002年 事例研究の進行計画(案)は以下の通りである。 事前相談(〜9月) 第1回 全般説明、ヒアリング調査対象の確定 第2回〜第4回 フィールド調査・ヒアリング(聴き取り)調査・オーラルヒストリー調査の方法論(教科書輪読) 第5回 試行ヒアリング調査の事前文書調査 第6回 試行ヒアリング調査の実行(自治体実務者をゲストスピーカーとして招請してグループヒアリング) 第7回 試行ヒアリング調書の検討、統一質問票の作成 第8回〜第10回 ヒアリング・オーラルヒストリー報告書の実例研究 第11回〜第14回 自治体現場ヒアリング結果の中間報告 事後 最終調査報告(レポート)の作成 |
教材等 |
報告書実例の教材は当方で用意する。 また、事前相談時に、教科書を提示するので、こちらは受講生が入手して欲しい |
成績評価の方法 |
平常点とレポートによる。 |
>> シラバス >> 科目ホームページ