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市場と法

担当教官

藤田 友敬

科目番号

11110

学期

曜日・時限

火曜2限

単位

科目概要

 市場経済の基本的なインフラとしての法制度の設計のあり方を考える.まず,財産権の割り振りに関するいわゆる「コースの定理」について説明する.その上で,取引費用が極めて高いケースの制度設計の典型として,不法行為と損害賠償を例に検討を行う.
 講義の後半では,企業組織と資本市場の制度設計のあり方を考える.具体的には,(1)企業形態,(2)有限責任と債権者,(3)コーポレート・ガバナンス,(4)企業金融と法制度,(5)ディスクロージャー制度等のトピックを解説する.
 授業は,講義形式を基本とするが,事前配布した資料をもとに,適宜,質問・討論を交えて進めることにしたい.

前提履修科目

ミクロ経済学、あるいはミクロ経済学基礎

成績評価

最終試験

テキスト

なし

参考文献

第1回目に配布する教材で各回の参考文献を指定する.

講義日程

(若干修正する可能性あり)
第1回 市場取引,財産権,法制度
 コースの定理,Property RulesとLiability Rules
第2回 事故と保険の法と経済(1)
 基本的なセッティング、過失責任、無過失責任
第3回 事故と保険の法と経済(2)
 双方の行為が問題となるケース、過失相殺等
第4回 事故と保険の法と経済(3)
 さらに複雑なケース
第5回 事故と保険の法と経済(4)
 保険とモラルハザード
第6回 事故と保険の法と経済(5)
 その他の考慮要素
第7回 企業組織の法と経済(1)
 コースと契約・組織の経済学
第8回 企業組織の法と経済(2)
 エージェンシー・モデルと経営者=株主間の利害調整
第9回 企業組織の法と経済(3)
 議決権、コントロール
第10回 企業組織の法と経済(4)
 取締役の義務・責任と株主代表訴訟
第11回 企業組織の法と経済(5)
 企業ファイナンスと法制度
第12回 企業組織の法と経済(6)
 分配の法と経済

その他