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ミクロ経済学基礎

担当教官

松村 敏弘

科目番号

13010

学期

曜日・時限

月曜4限・水曜4限

単位

4

科目概要

経済政策に限らず、様々な社会政策、更には各種の法制度・ルールの意味を正確に理解し、望ましい政策・制度・法律の設計するにはミクロ経済学の基礎的な知識を習得し、その道具を使いこなすことが必要不可欠である。

本講義の目的は、政策の例を使いながら、経済・社会政策を経済学的に如何に理解するかを学ぶことを通してミクロ経済学の基礎的な理論を理解し、更にその道具を使いこなして望ましい政策・制度の設計のためにミクロ経済学の道具を使いこなすための準備を行うことである。

内容は古典的な消費者理論、生産者理論、市場均衡分析、余剰分析だけでなく情報の経済学やゲーム理論までカバーする。

また、ミクロ経済学および高度な数学の予備知識を前提としないで講義する。

前提履修科目

成績評価

中間試験(30%)、最終試験(40%)、練習問題・レポート(15%)、授業における参加度(15%)

テキスト

Lee S Friedman, The Microeconomics of Public Policy Analysis, Princeton University Press

参考文献

スティグリッツ著「入門経済学」(東洋経済)
スティグリッツ著「ミクロ経済学」(東洋経済)
ヴァリアン著「ミクロ経済分析」(勁草書房)
ラング著「解析入門」(岩波書店)
ディキシット著「経済理論における最適化」(勁草書房)
ギボンズ著「経済学のためのゲーム理論入門」(創文社)

講義日程

第 1回 (4月 7日(水))  Introduction(需要と供給の世界)
第 2回 (4月12日(月))  数学準備1
第 3回 (4月14日(水))  数学準備2
第 4回 (4月19日(月))  効用最大化と効率性
第 5回 (4月21日(水))  効率・公正・平等
第 6回 (4月26日(月))  消費者行動と公共政策(現物支給・所得移転)
第 7回 (4月28日(水))  不平等の是正策
第 8回 (5月10日(月))  余剰分析・補償原理と費用便益分析
第 9回 (5月12日(水))  不確実性と公共政策
第10回 (5月17日(月))  貯蓄・投資
第11回 (5月19日(水))  費用関数、生産関数と社会的費用
第12回 (5月24日(月))  不完全競争市場と経済厚生
第13回 (5月26日(水))  公企業とNPO
第14回 (5月31日(月))  完全競争と厚生経済学の第一定理
第15回 (6月 2日(水))  中間試験
第16回 (6月 7日(月))  経済規制と公共政策
第17回 (6月 9日(水))  市場の失敗・政府の失敗
第18回 (6月14日(月))  公共財
第19回 (6月16日(水))  外部性とその内部化
第20回 (6月21日(月))  産業規制
第21回 (6月23日(水))  情報の不完備性と市場の失敗
第22回 (6月28日(月))  ゲーム理論の基礎
第23回 (6月30日(水))  コミットメントと政策の信頼性
第24回 (7月 5日(月))  評判・信頼のメカニズムと繰り返しゲーム
第25回 (7月 7日(水))  不完備情報ゲームと公共政策
第26回 (7月12日(月))  最終試験

その他