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公法の基層と現代的課題

担当教員

宇賀 克也長谷部恭男

科目番号

11020

学期

曜日・時限

水曜3限

単位

内容・進め方・主要文献等

 講義の目的:既存の法制度を評価し、また新たに法制度を構想する際に必要な、公法の基本的な考え方および概念を講義する。重点的にテーマをしぼり、また現実の具体的な諸問題を素材にして、講義を進める。法学未修者と、学部で公法を一通り勉強した学生で、公法の全体を広い視野からもう一度理解し直そうとしている者とを、対象にする。

  講義の内容:本年度は、憲法学および行政法学のそれぞれの観点から主として以下の問題を分析する。予定されている主題の例としては、1.国家と法、公私の「分離」、「権力分立」と「法の支配」2.政治と法、「代表」、3.行政法の基礎理論 4.国家機関の法的な決定と法的でない決定(閣議決定、通達、要綱、計画、環境基準等々)5.行政活動における法的仕組み6.私的自治に対する公的介入 7.行政情報の収集・管理・利用 8.行政の行為形式と行政救済 9.憲法と経済秩序 10.財産権の保障 11.憲法とコミュニケーション秩序12.思想と学芸、信仰と制度

教材等

長谷部恭男・憲法〔第3版〕(新世社)、宇賀克也・行政法概説T(有斐閣)の携行を求める。そのほか、参考書は、随時指示する。

成績評価の方法

筆記試験による。

関連項目