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国際租税法

担当教員

中里 実宮崎 裕子

科目番号

21120

学期

曜日・時限

水曜 ・4限 

単位

内容・進め方・主要文献等

租税法の国際的側面について教える。企業の国際的活動に伴い必然的に発生する現実の複雑な課税問題について、事例に即して検討する。制度の理論的基礎を講ずるのみならず、具体的な取引事例を素材とすることにより、プランニングのやり方を考えさせることに重点をおき、私法との連動についても考えさせる。具体的には、課税管轄権の範囲、外国法人課税の方式、国際的二重課税の排除措置、国際的租税回避、国際租税手続、租税条約などをカバーする。金融取引課税法とも連動する。

第1回 課税管轄権  立法管轄権と執行管轄権の差、居住地管轄と源泉地管轄の差について概観する。
第2回 外国法人課税(1) 外国法人課税の概要、内国法人・居住者と外国法人・非居住者の区分、国内源泉所得の範囲の一部について検討する。
第3回 外国法人課税(2) 国内源泉所得の残りの部分について検討する
第4回 外国法人課税(3) 恒久的施設の意義、事業所得の申告納付、投資所得の源泉徴収について概観する
第5回 外国法人課税(4) 外国法人課税についての事例演習。
第6回 内国法人の海外進出(1) 国際的二重課税とその排除措置の概論と、外国税額控除制度について検討する。
第7回 内国法人の海外進出(2) 外国税額控除制度についての事例演習。
第8回 国際的租税回避(1) 移転価格について検討する。
第9回 国際的租税回避(2) タックスヘイブンと過少資本について検討する。
第10回 国際的租税回避(3) 国際的タックスシェルターについて、事例を交えて議論する。
第11回 国際的租税回避(4) 国際的租税回避についての事例研究
第12回 租税条約モデル租税条約、条約と国内法の関係、相互協議について検討する。
第13回   試験

教材等

教科書 村井正他編『教材・国際租税法 I・II』(信山社)。
       中里実・神田秀樹編「ビジネス・タックスー企業税制の理論と実務」
参考図書・資料等  金子宏『租税法(最新版)』 中里実『タックスシェルター』

成績評価の方法

筆記試験(授業最終回)による。

関連項目