国際法基礎理論

担当教員

大沼 保昭

配当学期・曜日・時限

夏学期 金曜 4限 (隔週)(通)
冬学期 金曜 4限 (隔週)(通)

内容・進め方・主要文献等

(1)日英米仏など、主要国の国際法学者の代表的な国際法教科書とそれに類するもの(たとえば、ハーグ国際法アカデミーの一般コース講義など)を多角的に比較検討することによって、参加者が国際法の「体系」について考える機会をもち、(2)参加者が各自取り組んでいる個別問題(研究テーマ)をそうした全体像ないし「体系」の中に位置付け、(3)そうした形で自分の研究テーマを対象化し、その意義を明らかにする手掛かりをつかむことを目的とする。比較検討の対象は、大沼『国際法』(2005年)を比較の基準とし、日本から高野雄一、山本草二の教科書(各1986/85年の全訂新版、1994年新版)、英国のブラウンリーのPrinciples(第6版2003年)、ヒギンズのProblems and Process(1994)、アロットのThe Health of Nations(2002)、米国のリースマン他のInternational Law in Contemporary Perspective(2004)、シャ クターとヘンキンのハーグ講義(各1985年、1990年にナイホフから公刊されたもの)、仏のR.-J. デュプイとヴェイルのハーグ講義(各1979年、1992年)、コンバコウ=スュールの教科書(第6版2004年)、エジプトのアビ=サーブのハーグ講義(1987年)、ベルギーのドゥ・ヴィッシャーの『国際法の理論と現実』(第4版、1970年)、オーストリアのケルゼンの『国際法の原理』(第2版、1966年)、豪州のチャールズワース、チンキンの『フェミニズム国際法』(阿部浩己監訳、2004年)などである。

負担が大きい科目なので、参加者はそのつもりで。掲示に注意して下さい。

教材等

アビ=サーブのハーグ講義(1987年)、ケルゼンの『国際法の原理』(第2版、1966年)ほか、取り上げる体系書・教科書の目次と主要部分を教材として説明会の日に配布する。自分が担当する体系書・教科書は自分が責任をもって確保し、他の参加者にも教材として配布されない部分の一部をコピーとして配布する。

成績評価の方法

レポートを含む平常点による。

関連項目