政府間関係論

担当教員

金井 利之

配当学期・曜日・時限

夏学期 月曜 4限

内容・進め方・主要文献等

本講義は、自治体行政学を受けて、現代日本の自治体行政を、複数の政府間の関係からなるシステムである点に着目して、実際の制度と運用に即して概観することを目的とする。

政府間関係システムは、《政策システム》の観点からも、きわめて興味深い対象領域である。一方では、それぞれの政策が展開されるための《政策システム》そのものであるとともに、他方では、各政府における政策展開のための《政策システム》の態様を規定するメタレベルの《政策システム》である。さらに、そのような政府間関係自体が対象として政策が展開されることがある。いわゆる自治制度改革・地方制度改革がそのような政策であり、これらの政策を展開するための《政策システム》が存在する。

このように多面的な性格を有する政府間関係について、《政策システム》の視点から分析することを試みる。その際に、日本を含めた、先進諸国の政府間関係に主たる関心を払う。

進め方は、日本及び他の先進諸国の政府間関係・地方自治に関する文献を素材として、指定された文献を事前に読んでくることを前提に、解説の講義と、参加者間の討論を進めることとする。その意味で、実質的には演習形式を想定している。

教材等

文献に関しては開講時に指示する。

また、英語文献に関しては、当方で用意する。

成績評価の方法

平常点及びレポートによる。

関連項目