経済規制の国際的調和をめぐる理論的諸問題

担当教員

中川 淳司

配当学期・曜日・時限

夏学期 月曜 5限

内容・進め方・主要文献等

経済規制のさまざまな分野で進行している国際的調和は、グローバル化した経済の規制ないし管理の手法の変容とその正統性、国際法と国内法の相互作用、規制における政府と企業の関係の見直し、ソフト・ローとハード・ローの区別の相対化など、従来の国際経済法学では十分に把握できない現象を伴っている。本演習では、国際的調和現象の実態を踏まえて、これを適切に把握するための理論枠組を模索する。

まず、経済規制の国際的調和をめぐる理論的問題についての先行研究を検討する。次に、参加者は特定分野の経済規制について、以下の点に焦点を当てながら国際的調和の動きを分析して報告する。

 I 国際的調和の背景
 II 国際的調和のフォーラム・手続および参加者
 III 国際的調和の方法および程度
 IV 国際的調和の実施管理

演習で取り上げる予定の経済規制分野は以下の通りである。
食品安全基準、工業製品の基準(ISO関係)、銀行の適正資本比率に関するバーゼル合意・新バーゼル合意、マネーロンダリングに関する40の勧告、外国公務員に対する贈賄の規制。

教材等

適宜配布する。

成績評価の方法

平常点およびレポートによる。

関連項目