国際政治理論

担当教員

石田 淳

配当学期・曜日・時限

夏学期 金曜 4限

内容・進め方・主要文献等

合理的選択(Rational Choice)の分析手法は、国際安全保障分野における諸問題の理論的な考察にどのような形で応用されてきたのだろうか。この授業は、これまでの成果を概観するとともに、これからの可能性を展望する。 主たるトピックとして、以下の三つを用意している。第一に、ゲーム理論の分析手法を応用して、内戦および「新しい戦争」のいくつかの側面について講義形式で解説する。第二に、同手法の国際政治学における応用の成果を概観する(濫用の危険にも言及する)。文献としては、Thomas Schelling, James Fearon らの主要論文を取り上げる。そして第三に、演習形式で、国際政治における認識と行動との相互関係がどのように捉えられてきたのかという点について、Robert Jervis からAndrew Kydd への理論的展開を追う。 本年度の授業は、適宜、講義形式と演習形式とを組み合わせる形で行う。

教材等

Robert Jervis, Perception and Misperception in International Politics. (Princeton UP, 1976); Andrew Kydd, Trust and Mistrust in International Relations. (Princeton UP, 2005)

成績評価の方法

教室での議論に対する知的貢献および小論文(課題についても開講時に指示する)を総合的に評価する。

関連項目