地域政治A(東欧の政治)

担当教員

柴 宣弘

配当学期・曜日・時限

冬学期 火曜 1限

内容・進め方・主要文献等

東欧という地域概念は現在でも有効性を持ちうるのだろうか。このような問いかけから講義を始めてゆきたい。1989年の体制転換以降、東欧という政治的な概念は意味を持たなくなり、地域概念としては中欧と南東欧(バルカン)に細分化された。ヨーロッパ統合過程との関連で東欧諸国を含む地域は、一般的に中・東欧と呼ばれている。

以上のことを前提とした上で、この講義は第二次世界大戦後、「東欧」として括られてきた国々の現代政治史を概観し、ヨーロッパ現代史の中に位置づけることを目的とする。講義の大まかな構成は、(1)第一次世界大戦と国民国家の建国、(2)戦間期の諸問題、(3)第二次世界大戦と抵抗運動、(4)東欧社会主義圏の形成、(5)1989年の体制転換とポスト社会主義期の諸問題である。

なるべく、1回の講義で1テーマを完結させるようにしたい。

教材等

参考文献については、開講時に文献表を配布する。

関連項目