労働政策

担当教員

玄田 有史

配当学期・曜日・時限

冬学期 水曜 5限

内容・進め方・主要文献等

政策、なかでも労働政策のポイントは「おとしどころ」を的確に発見し実践することにある。その意味するところを知り、政策能力を高めるためのヒントを探ることが、本講義の目的となる。

失業率の上昇、若年無業者の増加、所得格差拡大の懸念、職場のメンタルヘルス問題など、労働環境は大きく揺れ動いている。その変化のなかでどのような労働政策が求められているのだろうか。現在実施されている政策への評価も考慮しながら、あるべき労働政策について検討する。

講義について、最初の数回はレクチャーを行った後、実際の政策担当者をゲストにレクチャーとディスカッションを行う。2005年度は厚生労働省の政策担当者(課長補佐)を数名お招きし、失業対策、職業能力開発、雇用均等・両立支援策などについて、具体的に検討した。

最後に講義では、参加者有志によって労働政策の提案報告を行う。そこでは具体的な労働問題に焦点を当て、現状の把握と、必要な政策のあり方、政策を導入する際のプロセス、ならびに必要とされる政策の評価について討議し、相互の報告を行う予定である。

教材等

玄田有史『働く過剰』(NTT出版)、『仕事のなかの曖昧な不安』(中央公論新社)などを適宜参照されたい。

成績評価の方法

講義中のパフォーマンスとレポート等による。

関連項目