規制政策

担当教員

金本 良嗣松村 敏弘

配当学期・曜日・時限

冬学期 月曜 3限 

内容・進め方・主要文献等

政府による民間活動の規制に関して、規制の意義、方法、規制形成のメカニズムなどを学び、経済学的分析を行う。経済的規制と社会的規制の双方を取り扱う。

講義は3つの部分からなる。第1部では、基礎となる経済理論を概観し、この分析道具を駆使して、規制政策の背後にある基本的な原理を経済学的に明らかにする。ここで扱うトピックは、混雑料金、ピークロード料金、ラムゼイ料金、規制の政治経済学、公正報酬率規制、プライス・キャップ規制とインセンティブ規制、情報の非対称性のもとにおける規制政策である。

第2部では、エネルギー、通信、石油、運輸産業などの具体的な規制産業を取り挙げて、なぜそもそも規制が必要か、規制がどのような経済効果を持つか、現行の規制の問題点は何か、望ましい規制の体系はどのようなものであるか等を解説する。

第3部では、健康、安全、環境等にかかわる社会的規制に関する経済学的な分析を解説する。

なお,受講にはミクロ経済学の知識が前提となる。

教材等

教科書:Economics of Regulation and Antitrust, 4th Edition W. Kip Viscusi, Joseph E. Harrington , and John M. Vernon

成績評価の方法

筆記試験及び平常点による。

関連項目