ヨーロッパ法

担当教員

中村 民雄

配当学期・曜日・時限

夏学期 金曜 2限 

内容・進め方・主要文献等

EUの機構、基本原則、主要な実体法について解説する。

単にEU次元の法や制度を平板に解説するのではなく、EUの構成国の法・制度とEUのそれとの複合化による、多元重層的なEU法秩序の形成という動的な視点、ヨーロッパ諸国の各国法との交錯を意識した比較法的な問題意識をもった講義をする。

第1回から7回までが組織法、第8回以降が主要政策の実体法の講義である。判例の討論を交えながら、双方向の授業を進める。

第1回 EUの沿革と統治体制の変化
第2回 EUの主要機関
第3回 EUの立法および政策の形成過程
第4回 EUの法および政策の実施過程
第5回 EUの司法制度
第6回 EU法の基本原則
第7回 EU法と各国法の関係
第8回 中間確認。 域内市場の法的形成(1):商品の自由移動
第9回 域内市場の法的形成(2):承前
第10回 市民社会の法的形成(1):人の自由移動
第11回 市民社会の法的形成(2):承前
第12回 対外関係の法的形成
第13回 試験

教材等

教科書:中村民雄・須網隆夫編『EU法基本判例集』(日本評論社、2006)および松井芳郎編『ベーシック条約集(最新版)』(東信堂)。

参考副読本:中村民雄編『EU研究の新地平』(ミネルヴァ書房、2005)

成績評価の方法

筆記試験(授業最終回)および平常点による

関連項目