ヨーロッパ統合と法

担当教員

伊藤 洋一

配当学期・曜日・時限

冬学期 火曜 4限 

内容・進め方・主要文献等

内容

拡大後の政策決定メカニズムの設計は,EU憲法条約の起草過程における重要論点の一つであった.EU拡大により加盟国数が増加することは,決定効率の低下を不可避にすると予想されたからである.しかし,そのような予想は,あくまで推測であって実証的な論拠に基づくものとは必ずしも言えなかった.そこで,本演習では, 2004年のEU拡大後の現実の制度運用に関する最近の実証的研究として注目される下記文献を講読する予定.

進め方

具体的には,特に事前の担当者を決めることなく,フランス語文献を講読,それに基づき討論するという形式で進める予定である.

なお,使用する文献は,その性質上,読者が既にヨーロッパ法に関する基本的知識,特にEUの決定メカニズム,法源に関する一応の知識を持っていることを前提として書かれている.ヨーロッパ法総論の聴講経験の無い者は,ヨーロッパ法総論の概説書等を一読しておくこと.

教材等

R. Dehousse, F. Deloche-Gaudez et O. Duhamel (sous la dir.), Élargissement: Comment l'Europe s'adopte, Paris, Presses de Sciences Po, 2006

(開講時に必要部分のコピーを配付する予定)

成績評価の方法

平常点による

関連項目