地域政治A(現代中国の政治)

担当教員

高原 明生

配当学期・曜日・時限

夏学期 火曜 3限 

内容・進め方・主要文献等

この講義は、建国以来、今日にいたるまでの中華人民共和国の政治と外交を主な対象とする。実質的な一党独裁を続ける中国共産党の思想、組織、政策、行動様式などが、如何に変化してきたか、あるいは変化しないままできたか、ということが中心問題である。当然ながら、その変化は国際環境の影響を受けている。

日本やアジアのみならず、世界にとって、中国の重要性がさまざまな意味でますます大きくなることは間違いない。中国に関して、しっかりとした根拠に基づき、理性的に議論することが肝要であるが、中国政治は複雑かつはなはだ不透明である。それについて学び、理解することは難しいが、面白い。

具体的な講義内容は、次の点を含む予定である。

1.中国政治について学ぶ上での留意点(「第二次天安門事件」を例として)
2.毛沢東時代の政治課題と政治過程/「毛沢東思想」と共産党組織/移行経済の政治学/地方制度と中央−地方関係/社会主義市場経済/経済成長と社会変動/政治改革/ナショナリズム
3.毛沢東時代の外交・安全保障/鄧小平時代の外交・安全保障/江沢民時代の外交・安全保障/中米関係と日中関係
4.台湾

教材等

参考文献は適宜授業の中で紹介する。ビデオを適宜使用する。

講義日程

4 月 10 日  中国政治について学ぶ上での留意点(「第二次天安門事件」を例として)
4 月 17 日 毛沢東時代の政治課題と政治過程
4 月 24 日 「毛沢東思想」と共産党組織
5 月 8 日 移行経済の政治学
5 月 15 日 地方制度と中央−地方関係
5 月 22 日 社会主義市場経済
5 月 29 日 経済成長と社会変動
6 月 5 日 政治改革
6 月 12 日 ナショナリズム
6 月 19 日 毛沢東時代の外交・安全保障政策
6 月 26 日 ケ小平時代の外交・安全保障政策
7 月 3 日 江沢民時代の外交・安全保障政策
7 月 10 日 中米関係と日中関係
7 月 17 日 台湾

成績評価の方法

筆記試験

関連項目