自治体行政聴査

担当教員

金井 利之

配当学期・曜日・時限

夏学期 水曜 4限 (月1回) (通)
夏学期 水曜 5限 (月1回) (通)
冬学期 水曜 4限 (月1回) (通)
冬学期 水曜 5限 (月1回) (通)

内容・進め方・主要文献等

本演習では、主としてヒアリング作業により、現代日本の自治体行政の実態を認識し、理解することを目的とする。

昨年度・一昨年度は、それぞれ立川市(一般市)・川崎市(政令指定都市)を対象に、基礎自治体の内部管理が、実際にはどのようになされているのかにつき、知見を深めてきた。本年度は、横須賀市(中核市)を対象として、演習を進めることとしたい。ただ、本年度は、内部管理を全般的に観察報告することとは、やや趣向を変えていきたい。具体的には、過去の政策形成のキーパーソンを採りあげて、横須賀市における政策形成過程の実態や、あるいは、政策形成に関わることとなった職員の能力開発の在り方を、観察報告することを目指す。具体的なキーパーソンや政策形成事例に関しては未定であるが、なるべく、幅広い分野を想定したい。

進め方としては、政策形成のキーパーソンであった現職の職員の方、合計4名程度を、ゲストスピーカーとしてお招きして、1人につき2回ずつ程度のヒアリング作業を実施する。本演習では、それを「聴査」と名付けておいた。参加学生は、分担して、聴査記録を作成して提出するものとする。聴査の実施は、必ずしも負担の軽いものではないが、極めて重要な技能の育成に貢献するので、積極的な参加を期待したい。

なお、教育上の効果を考慮して、配当学期は通年で、月1回程度・連続2コマの開講という変則的な形態である。さらに、毎回の演習は、時間を超過すると予想される。加えて、実際のヒアリングは現地・横須賀市でなされることがある。これらの諸点に注意されたい。詳細は、初回に説明する。

教材等

教材は当方で用意する。

ヒアリング作業の参考までに、小池和夫『聞きとりの作法』東洋経済新報社、2000年

成績評価の方法

平常点および聴査記録

関連項目