貨幣と短期金融市場

内容・進め方・主要文献等

日本の金融.政策、金融監督政策について、実証分析を中心に紹介する。中級レベルの分析から現代的なトピックまでを扱う。特に、金融の主要なトピック（金融政策の有効性、インフレ・ターゲット論、中央銀行の独立性、不良債権問題、金融監督体制等）について、現実の制度を前提として、実証的な政策論を扱う。

講義アウトライン

１．貨幣と金融、イントロダクション
２．日本の金融市場の発達
３．短期金融市場
４．中央銀行制度
５．日本の金融政策、戦前から1985年まで
６．日本の金融政策、バブルとバブル崩壊
７．日本の金融政策、失われた10年
８．時間の不整合性と金融政策ルール
９．インフレ・ターゲティング
１０．中央銀行の独立性
１１．金融監督、バーゼル規制と不良債権問題
１２．金融監督体制、ＦＳＡかＳＥＣか
１３．金融監督の課題、バーゼル規制IIとＶＡＲ

履修前提科目は、マクロ経済学。

（経済学研究科との合併授業）

教材等

参考書、伊藤隆敏・林伴子「インフレ目標と金融政策」（東洋経済新報社、2006年3月刊行）、伊藤隆敏・カーギル・ハッチソン著、『金融政策の政治経済学、上、下』（東洋経済新報社、既刊）、論文などは、授業が始まってから指定する。

成績評価の方法

筆記試験による。