経済構造改革2(政策決定プロセスの視点から)

担当教員

林 良造

配当学期・曜日・時限

冬学期 木曜 4限 

内容・進め方・主要文献等

経済構造改革は経済政策自身の変革のみならず経済政策の決定プロセスの改革を不可避なものとしている。80年代までに築きあげられてきた日本の政策決定メカニズムを米国のそれと比較しつつ把握した上で、なぜ90年代に顕在化した経済政策の変革の必要性に対しその対応があれほどまで遅れたのかを、政策決定プロセスの視点から分析する。そのうえで、現在までの政治改革、行政改革の動向を研究し、規制緩和・財政構造改革・対外経済政策などを材料に今後の政策決定プロセスの改革の方向を検討する。

必要な文献はその都度指示し、必要に応じプリントとして配布する。

なお、昨年度「経済構造改革2」の単位を取得した学生は履修登録できない。

教材等

Aoki "Information, incentives, and bargaining in the Japanese economy"
オキモト「通産省とハイテク産業」
猪口「族議員の研究」
戸谷「金融ビッグバンの政治経済学」
その他の論文など

講義予定

現段階でのとりあえずのめどである。
1. なぜ改革が遅れたのか?(政策決定過程)
2.情報産業にみる政策と政策決定プロセス
3.行政指導と族議員
4.法律の制定過程:審議会・与党・閣議
5.米国の立法プロセス
6.日本のプロセスの特質
7. 金融自由化(規制改革)の政策決定プロセス
8.日本型プロセスにおける改革の困難性
9. 政策決定プロセス改革の視点
10. 中曽根・細川・橋本
11.財政赤字と経済構造改革
12.対外経済政策の決定プロセスと改革
13.予備

成績評価の方法

授業への参加、発表、レポートにより評価する。

関連項目