公共管理論T

担当教員

森田 朗

配当学期・曜日・時限

夏学期 火曜 3限

内容・進め方・主要文献等

 公共政策の形成、実施、評価は、主として行政機関による組織的活動である。組織活動を効果的に実施するためには、多数の要素から構成されている組織活動の適切な「管理」が不可欠である。
 この授業では、このような公共政策に関する管理を「公共管理」と捉え、まずその基本的な考え方について述べるとともに、統治構造の枠組みに触れた後、とくに組織ないし官僚制の性質について、計画−実施−評価というマネジメント・サイクル、基本的資源(財政的資源、人的資源、情報、ルール)とその確保、効率的利用、調整、財務・予算、リーダーシップ等の基本的事項について考察する。そして、それらの理論的考察を踏まえて、わが国の行政組織および公務員制度について考察する。
 授業は、参考文献を素材として、基本的に講義形式で行う。体系を論じた後に、課題について討論形式で理解を深める。公共管理論の基本的な理論枠組はかなり抽象的であって、それを理解するためには、具体的な事例の検討分析が必要であり、仮想例を含め具体例を素材に講義と討議を交互に行う。受講に当たっては、受動的に聴講するだけではなく、カレントな社会に関心をもち、その中から素材を見出し、自ら分析を試みることが望ましい。
 シラバス、資料等は、HP(http://www.j.u-tokyo.ac.jp/~morita/)に掲示する。

授業計画

新学期開始前に、ホームページ(http://www.j.u-tokyo.ac.jp/~morita/)で発表する。

教材等

HPに掲示する。

成績評価の方法

平常点および筆記ないし口述試験の結果の総合評価による。なお、受講者数等を考慮して、評価方法を変更することもある。

関連項目