国際貿易政策
担当教員
冨浦 英一
配当学期・曜日・時限
夏学期 金曜 ４限
内容・進め方・主要文献等
国際貿易政策に関する基礎的な経済理論と、今日の日本が直面する貿易政策上の課題について、教員と学生のインタラクションを重視しながら講義する。制度や歴史的な側面の説明は必要最小限にとどめ、経済理論モデルの基本的考え方の応用に重点を置く。
なお、数式の使用は極力控え図・グラフを多用するが、ミクロ経済学の基礎知識を前提とする。主な内容は以下の通り(予定)。
（１）はじめに：貿易政策の課題
（２）比較優位と特化・国際分業
（３）国際貿易と国内所得分配
（４）関税と輸入数量割当
（５）大国による輸入制限
（６）国際産業構造調整
（７）ダンピングとセーフガード
（８）輸出補助金と戦略的通商政策
（９）経済開発と貿易政策
(10) 貿易政策形成過程の政治経済
(11) 産業内貿易と産業集積
(12) 地域経済統合
(13) 海外直接投資と多国籍企業
(14) まとめ
期末試験に加え、必要に応じ、学期途中で小テストを行う。
教材等
特に教科書は定めないが、Krugman, P. and M. Obstfeld, International Economics: Theory and Policy, Addison Wesleyの前半部分が基礎知識として有益である。より専門的な参考文献は、授業の中で適宜その都度指示する。
成績評価の方法
期末試験（70%）、授業参加・小テスト（30%）