アジア太平洋国際法

担当教員

朴 培 根

配当学期・曜日・時限

冬学期 集中講義

内容・進め方・主要文献等

この講義は、まず東アジアにおける国際法の歴史の問題として、ヨーロッパで起源した近代国際法が東アジアに受容された経緯と過程を勉強する。東アジアにおける伝統的な地域規秩序範と、普遍化しようとする「ヨーロッパ公法」としての近代国際法との衝突と拮抗の現象を考察することによって、東アジアにおける伝統規範の理解と、ヨーロッパ中心的な国際法観の再考を試みてみようとする。
この講義はまた、東アジアにおける国際法の現実問題も取り扱う。主に日韓関係に焦点を当てて、東アジアにおける国際関係の現実を国際法の枠組みのなかで考察・理解し、問題点の分析や問題の解決策について考えてみようとする。日本の韓国支配の国際法的性格、日韓・日中の国交正常化をめぐる国際法上の問題、いわゆる戦後処理の問題としての日韓請求権問題や日本軍慰安婦問題、日韓の領土問題としての竹島/独島問題などを考察・検討する。
講義は、あらかじめ指定した参考文献を受講者が読み、その内容を授業で簡単に報告したあと、教員と受講者が質疑応答をし、受講者と教員の全員が討論をする方式で進める。

 

教材等

講義で使う参考文献については、別途公知する。

成績評価の方法

授業における報告30%,
質疑応答と討論50%,
出席20%.

関連項目