フランス法文献講読入門(演習)

担当教員

北村 一郎

配当学期・曜日・時限

夏学期 月曜 5限

内容・進め方・主要文献等

本演習は,フランス語の初心者を対象として,フランス法の文献に慣れると同時に,正確に読む訓練を目的とする。進度は毎回せいぜい数頁であるが,全員の予習を前提として全員に当てて読んでもらう。
本演習は,もともと学部の3年生を優先する趣旨の学部演習との合併演習なので,院生に関しては,人数の余裕がある場合に限って参加してもらう(大抵は大丈夫と思うが)。その点,御了承願いたい。
教材の書物が標榜するのは「第6共和政(?)憲法」であるが,現行の体制は第5共和政である。従って,この書は,一種の私擬憲法改正草案であり,そこには自ずから現行の憲法生活および政治過程に対する批判が含まれる。その意味で,現行憲法の統治制度を裏から覗いてみようという趣向の演習である。
共著者のうち,モントブール氏は,弁護士出身の国民議会議員,社会党の中堅の論客であり,フランソワ教授は,パリ第一大学の政治学者である。
差し当たり,現行憲法の条文として,高橋和之(編)『新版・世界憲法集』(岩波文庫)の参照をお勧めする。現行制度については,山口俊夫『概説フランス法(上)』(東大出版会),滝沢正『フランス法』(三省堂),大山礼子『フランスの政治制度』(東信堂)など。


教材等

Arnaud Montebourg et Bastien Francois, La Constitution de la 6e Republique : Reconcilier les Francais avec la democratie, Paris, Odile Jacob, 2005.


成績評価の方法

平常点およびレポート等による。

関連項目