地域政治Ｂ（現代ラテンアメリカの政治）

内容・進め方・主要文献等

この科目は、ラテンアメリカの現代政治を、経済・社会変動の文脈の中で理解することを目的とする。授業は講義形式で行なう。時間の余裕があれば、ビデオを1〜2本見ることを予定している。
　講義では多くの人名や歴史的事件に言及するが、それらの一つ一つを詳しく説明している時間の余裕はない。そのため、別掲の参考書（加茂他『ラテンアメリカ』）を読んでいることを前提にして授業を行なうので、なるべく早く読んでおくこと。
　予定している講義の内容は以下の通り。ただし、進捗状況によって一部割愛することがありうる。�T．序論　ラテンアメリカとは。�U．20世紀前半までの歴史の歩み：§２−１　独立から寡頭制支配へ；§２−２　ラテンアメリカ政治の伝統的特徴；§２−３　中産階級と労働者階級の台頭。�V．ポピュリズム。�W．農村と都市の社会変動：§４−１　農村の変動；§４−２　輸入代替工業化；§４−３　国内移民；§４−４　社会の流動性の増大；§４−５　カトリック教会の変化。�X．革命運動とそのインパクト。�Y．権威主義体制と軍：§６−１　権威主義体制の類型；§６−２　軍の専門職業化；§６−３　軍のドクトリン；§６−４　軍部官僚型軍事政権。�Z．人権問題：§７−１ 人権侵害の実態とメカニズム；§７−２　加害者の不処罰と責任追及。�[．ラテンアメリカの国際関係。�\．今日のラテンアメリカ：§９−１　経済危機と新自由主義；§９−２　今日の政治文化。

教材等

加茂雄三他『ラテンアメリカ』第2版、自由国民社、国際情勢ベーシックシリーズ�H、2005年。詳しい参考文献リストは最初の講義で配布する。

成績評価の方法

成績評価は主として筆記試験による。平常点を若干加味する。