保健医療経済学

内容・進め方・主要文献等

保健医療サービスの経済的特徴を踏まえ、医療の生産、消費、取引といった側面から一般の財との違いを含めて理解し、これらを経済的に分析する基礎的な手法を学ぶ。さらに日本の医療費や医療保険制度、診療報酬制度等の意義や役割について議論する。また、効率的な医療資源配分のために、保健医療サービスの経済評価の考え方を理解する。
講義の進め方としては、各回ごとに講義資料を配付し、またスライドを用いた講義により、理解を助ける。病院会計に関して一部演習を行う。

【授業計画及び内容】
4/ 8 1) 保健医療経済学の概要と医療財の経済学的特徴
4/ 8 2) 医療における消費者の行動
4/15 3) 保険の原理
4/15 4) 日本の医療保険制度の特徴
4/22 5) 企業の行動と医療提供者の行動
4/22 6) 診療報酬制度の意義と特徴
5/13 7) 病院会計のしくみ
5/13 8) 医療機関の経営
5/20 9) 診療報酬の課題と方向性
5/20 10) 医療における民間保険の意義と役割
5/27 11) 医療における市場の失敗と医療提供者・患者関係
5/27 12) 諸外国の医療制度と医療費
6/ 3 13) 医療経済評価の基礎と手法
6/ 3 14) 医療経済評価の活用

教材等

教科書は指定せず、毎回講義資料を配付する。
参考書は以下の通り。
・「入門医療経済学」、日本評論社 2004
・「国際的視点から学ぶ医療経済学入門」、東京大学出版会 2004
・「医療経済論」、岩波書店 2008
・「講座医療経済・政策学」シリーズ（全6巻）、勁草書房 2005

成績評価の方法

出席、テスト、レポートにより評価する。