事例研究(法政策V)

担当教員

横畠 裕介

配当学期・曜日・時限

通年 土曜 2限

内容・進め方・主要文献等

 本研究は、法律の知識と素養のある者を対象として、立法に関する実務を踏まえた講義及び演習を行うことにより、受講者に、新規立法及び一部改正法の実際を理解させるとともに、自ら法令案の立案をすることができるまでの基礎的な能力を身に付けさせることを目的とする。
本研究においては、まず、法令案を立案する上で必要な「法令の構成」、「規定の類型」、「用語」等の基本的な事項の説明から始め、適当な近時の立法事例を題材として、立法の過程、法制上の問題点のとらえ方と解決の方法、法令案作成の技術等について講義を行い、その上で、及びこれと並行して、受講者が、それぞれ関心を有する分野の立法課題を選定し、@新規立法あるいは法改正を要する事項(法律事項)の抽出、A現行の法体系及び既存の法理論に照らしてどのような問題点があるのかの把握とその解決方法の検討並びにB法制実務を踏まえた法令案の作成を行うという、実際の法令立案と同様のプロセスによる模擬立法演習を行うこととする。
模擬立法演習は、各課題について、上記@、A及びBを順次適当な準備期間を置いて行うが、各段階において、担当の受講者から発表を行い、他の受講者からの指摘等にも答えつつ、問題点について幅広く議論を行い、その内容を修正し、確定して行くという方法で進める。発表担当の受講者以外の受講者も、積極的に発言することが求められる。
模擬立法演習の課題の選定、発表等の方法の詳細は追って指定する。
「新訂ワークブック法制執務」(法制執務研究会編、2007年、ぎょうせい)及び「立法学講義」(大森政輔・鎌田薫編、2006年、商事法務)を参考に用いる。

教材等

必要な教材は、Web経由その他の方法で適宜配布する。

成績評価の方法

平常点(授業への参加及び発言)による。

関連項目