民事法の基層と現代的課題

担当教員

石川 博康

単位数・配当学期・曜日・時限

2単位 夏学期 金曜5限

内容・進め方・主要文献等

法の生成・展開過程や法を支える社会の構造等を踏まえた基礎的考察を通じて法の基層に降り立つことは、民事法における諸制度を設計し、またそれを解釈・運用するに際しての欠くべからざる諸前提のうちの一つである。本講義では、既存の法制度を評価し、また新たに法制度を構想する際に必要な、民事法の基本的な考え方および概念について講義する。法学未習者と、学部で民事法を一通り勉強した学生で民事法を支える理論的諸基盤についてより広い視野からもう一度理解し直そうと考えている者とを、対象とする。

今年度は、債権法改正を主たるテーマとして、契約に関する規律を中心とした債権法の抜本的改正に向けて現在どのような立法論的検討が進められているのか、またそれらの議論の背後にはどのような理論動向が存在しているのか等について、検討を行う。

教材等

教材:民法(債権法)改正検討委員会編『債権法改正の基本方針』別冊NBL126号(商事法務・2009年)

参考文献等については、適宜指示する。

成績評価の方法

筆記試験による。

関連項目