地方財政・租税論
担当教員
単位数・配当学期・曜日・時限
2単位 冬学期 水曜5限
内容・進め方・主要文献等
経済活動がグローバルする中で、地方政府の財政とくに税制がどのような課題を抱えており、どのように対処すべきかを検討する。中央政府の直面する問題状況（いわゆる国際課税）との対比に力点を置く。
具体的な進め方は参加者の人数に応じて決定したいが、[1]毎週１冊以上のペースで本を読んで要旨をまとめる作業と、[2]任意の事例を選択して分析を加える作業とを、並行して行うことを考えている。予習と復習のための負担がきわめて重いこと、および、 授業時間を毎回大幅に延長することを、十分に覚悟したうえで履修を検討されたい。学部演習との合併であり、公共政策大学院からの参加者には、議論をリードする役割が期待される。
教材等
上記[1]の作業のためのreading listは開講時に確定する予定であるが、たとえば次のようなものを想定している。
Nobuki Mochida, Fiscal Decentralization and Local Public Finance in Japan (2008, Routledge)
Ehtisham Ahmad et al. ed., Handbook of Fiscal Federalism (2008, Edward Elgar)
Reuven S. Avi-Yonah et al., Comparative Fiscal Federalism (2007, Kluwer Law International)
Jerome Hellerstein and Walter Hellerstein, State and Local Taxation (2005, West)
地方財政白書（最新版）
佐藤主光・地方財政論入門（２００９・新世社）
西尾勝・地方分権改革（２００７，東京大学出版会）
小西左千夫・地方財政改革の政治経済学（２００７，有斐閣）
諸富徹＝門野圭司・地方財政システム論 (２００７，有斐閣)
持田信樹・地方分権の財政学（２００４，東京大学出版会）
碓井光明・要説地方税のしくみと法（２００１，学陽書房）
碓井光明・要説自治体財政・財務法［改訂版］（１９９９，学陽書房）
成績評価の方法
平常点とレポート