国際経済法
担当教員
単位数・配当学期・曜日・時限
2単位 夏学期 火曜3限
内容・進め方・主要文献等
戦後の国際貿易体制の軸となったガット及びそれを引き継いだWTOの法と制度を中心に講義する。投資・経済制裁に関する国際公法上の問題にも触れる。問答方式を適宜取り入れる。第1〜12回は岩沢が、第13・14回は中谷が担当する。一部変更はありうる。
国際経済法の概念、国際経済法の発展、WTOの組織、WTOの基本原則(最恵国待遇、内国民待遇、数量制限の禁止、関税の引き下げ)、通商救済制度(ダンピング防止税、補助金相殺関税、セーフガード)、WTOによる規律の拡大(サービス貿易、知的財産権)、最恵国原則の例外(発展途上国、地域貿易協定)、WTOの原則に対する例外、貿易と非貿易事項、WTOにおける紛争処理、WTO法の国内実施、投資と国際法、経済制裁と国際法、外資規制と国際法の順に講義する。
参考文献は開講時に指示する。主要なものは下記の通り。
中川淳司ほか『国際経済法』(有斐閣、2003)、
小室程夫『国際経済法』(東信堂、新版、2007)、
田村次朗『WTOガイドブック』(弘文堂、2版、2006)、
松下満雄ほか(編)『ケースブックガット・WTO法』(有斐閣、2000)、
岩沢雄司『WTOの紛争処理』(三省堂、1995)
教材等
小寺彰=中川淳司(編)『基本経済条約集』(有斐閣、2002)、
松下満雄ほか(編)『ケースブックWTO法』(有斐閣、2009)。
その他は、開講時に指示する。
成績評価の方法
筆記試験による。本講義は法科大学院との合併授業なので、試験は法科大学院定期試験期間内に行う。平常点も考慮する。