開発研究

担当教員

元田 結花

単位数・配当学期・曜日・時限

2単位 冬学期 月曜5限

内容・進め方・主要文献等

国際開発協力の分野において、「ガバナンス」は今や必ず言及される重要政策分野となっている。しかし、「開発」と「ガバナンス」の関係は必ずしも明確ではなく、さらに、「開発」を実現するためにある開発途上国の「ガバナンス」を「支援する」ことが、具体的に何を意味するのかについては、イメージが掴みにくい。そこで、この授業では、「開発」と「ガバナンス」の関係について理論的な検討を踏まえた上で、ガバナンス支援の具体的な事例に触れる形で、何がどう問題とされ、いかに対応が図られているのか、その結果はどのようなものなのかを学習していく。このように、ガバナンス支援の理論と実践について、多面的に分析するによって、その実態をより深く理解することを目指す。

授業は、基本的な知識の定着・確認を目的とする講義形式と、事例分析を目的とする演習形式を組み合わせた構成とする。いずれの形式においても、課題文献(基本的に英語文献とし、分量は20〜30頁を目安とする)に依拠する形で進める。

主要文献として、以下のものを挙げておく(但し、開講時に変更される可能性がある)。

Stone, Diane and Wright, Christopher eds. (2007) The World Bank and Governance: A Decade of Reform and Reaction (London: Routledge).
Odugbemi, Sina and Jacobson, Thomas eds. (2008) Governance Reform under Real-world Conditions: Citizens, Stakeholders, and Voice (Washington. D.C.: World Bank).
Hout, Wil and Robison, Richard eds. (2009) Governance and Depoliticisation of Development (London: Routledge).

教材等

教科書は特に指定しない。課題文献は開講時に指定する。また、取り扱うテーマに関連する参考文献は、その都度提示する。

成績評価の方法

平常点と、課題レポートの内容によって評価する。それぞれの比重については、開講時に明示する。

関連項目