国際法実務演習

担当教員

大江 博

単位数・配当学期・曜日・時限

2単位 夏学期 月曜4限

内容・進め方・主要文献等

担当教員は、長年に亘る外務省における実務の経験を有する(2005年より、東京大学「人間の安全保障」プログラム教授として勤務したが、2007年3月より、外務省に復帰し、2009年1月まで、地球規模課題担当の審議官として、気候変動問題等を担当。これまで、外務省では、国連政策課長、条約課長等を務めた。2009年1月からは、防衛省へ出向し、防衛政策局次長を務めている。

この授業では、外交実務と国際法の関わりについて、現在、国際社会、わが国が直面する諸問題、即ち、武力の行使に関する問題、日米安保問題を含む伝統的な安全保障の問題を扱うとともに、大量破壊兵器不拡散問題、気候変動問題、人間の安全保障等を含む非伝統的な安全保障問題も扱うこととし、また、戦後処理等を踏まえた近隣諸国等との関係、領土、境界画定問題等具体的事例を題材として、理解を深めることを目指す。これらの問題への国際社会の対処における様々な過程における国際法の役割と意義に関し、種々検討する。

以上をとりあえず考えているが、今学期に具体的に何を取り上げることとするかについては、履修者と相談のうえ、決定したい。

できるだけ、学生とのやりとりに重点をおきたいと考えているところ、活発な議論を期待する。

教材等

大江 博 『NHKブックス1089 外交と国益』 日本放送出版協会、2007年

成績評価の方法

授業における議論への貢献、出席等平常点を総合的に評価する。

関連項目