Globalizationと経済構造政策
担当教員
単位数・配当学期・曜日・時限
2単位 夏学期 水曜3限
内容・進め方・主要文献等
1 最初に経済政策の目標と供給サイドからみた政策手段を概観する。
2 次に、企業部門における生産活動を政策手段の視点から分析する。特に、資本市場、労働市場、財・サービス市場、企業経営に対するガバナンスの視点から整理をし、戦後の高成長の要因を分析する。
3 続いて、90年代の「失われた10年」について、バブルとその崩壊、不良債権の増加、処理の遅れ、デフレに至るメカニズムを分析する。
4 特に、“Globalization” および情報化の進展による市場競争環境の変化を概観する。
5 それに伴い明らかになった日本型資本市場、労働市場、財・サービス市場、ガバナンス構造の問題点とその対応を、米国と対比させつつ、明らかにする。
6 また、情報化を含むInnovationについて、そのメカニズム、国民経済に与えるインパクトを整理し、政策的optionを考える。
7 さらに、残された構造問題としての財政赤字、少子高齢化の日本経済に与えるインパクトとその解決策を検討する。
8 最後に、政策決定プロセスの観点から、日本の対応をおくらせた要因を概観する。
(進め方)講義と生徒による発表
(主要文献)第1回に配布する詳細なシラバスに記載
教材等
寺西「日本の経済システム」
安藤・元橋「日本経済競争力の構想」
加藤ほか「日本経済の罠」
成績評価の方法
授業への参加・発表、レポートにより評価