公法の基層と現代的課題
担当教員
交告 尚史 / 林 知更
単位数・配当学期・曜日・時限・使用言語
2単位 / 夏学期 / 水曜4限 / 日本語
授業の目標・概要
講義の目的:既存の法制度を評価し、また新たに法制度を構想する際に必要な、公法の基本的な考え方および概念を講義する。重点的にテーマをしぼり、また現実の具体的な諸問題を素材にして、講義を進める。法学未修者と、学部で公法を一通り勉強した学生で、公法の全体を広い視野からもう一度理解し直そうとしている者とを、対象にする。
授業のキーワード
憲法, 立憲主義, 人権, 行政法, 行政手続法, 行政救済法
授業計画
講義の内容:本年度は、主として以下のような問題を取り上げる。
(1)行政法総論の基本課題――行政と立法、行政を行う主体と組織、行政作用の仕組み、行政の諸行為、行政手続
(2)立憲主義の諸原理――国家と憲法、権力分立と議院内閣制、違憲審査制、基本的人権の保障、人権各論の諸問題
授業の方法
講義による。ただし、行政法分野に関しては、事例問題について受講者に事前の調査研究を求めることがある。
成績評価方法
筆記試験による。
教科書
高橋和之『立憲主義と日本国憲法』(有斐閣)
畠山武道・下井康史編著『はじめての行政法』(三省堂)
参考書
参考文献は、随時指示する。