国際法実務演習

担当教員

長嶺 安政

単位数・配当学期・曜日・時限・使用言語

2単位 / 夏学期 / 火曜6限 / 日本語

授業の目標・概要

国際法の生成、適用、これを用いた紛争解決の課程は、各国政府の対応によるところが大きい。日本においては外務省、特に国際法局がこれに当たっている。本演習は、外務省の実務家である講師の担当した事例等を題材にして、外務省において国際法に係る具体的な案件がどのように処理されているかという実務の視角をも通して、国際法という法分野が国際社会において、また、日本において今日どういう意義を有しているかを探求することを目的とする。

授業計画

国際法と国内法、国家の成立と承認制度、国家管轄権の行使、領域主権と領土問題、領海の地位、公海上の法執行、海域の境界画定、国際人権保障、国際犯罪、条約の締結手続、紛争解決、安全保障と自衛権、戦後処理等の分野における具体的な事例を取り上げ、日本においてどのように対応されているかを分析することにより、理論と実務の相互関係を浮き彫りにする。

授業の方法

毎回具体的な題材を基に出席者から解決策についての報告を求め、実務上の処理と比較検討しつつ、問題整理を試み、出席者による討論により、分析や問題の掘り下げを行う。

成績評価方法

発表、授業における討論への参加等を総合的に判断して評定を行う。

教科書

特に指定しないが、学部段階での国際法講義の内容が把握されていることを前提にしたい。

参考書

「国際条約集(有斐閣)」等の条約集を常備することを勧めたい。

関連項目