ジェノサイド研究

担当教員

大串 和雄

単位数・配当学期・曜日・時限・使用言語

2単位 / 冬学期 / 月曜4限 / 日本語

授業の目標・概要

ジェノサイドという現象は、ひとつにはホロコーストの強烈な記憶のゆえに、大量殺戮の中でも一際大きな注目を集めてきた。本演習は、ジェノサイドの概説書を読むことにより、ジェノサイド現象の様々な側面について理解を深めることを目的とする。

授業のキーワード

ジェノサイド, 人権, 人権侵害, 暴力, 政治

授業の方法

 授業では下掲テキストの1~2および10~16章を講読する。3~9章は事例紹介であり、授業では扱わないが、各自で読んでおく義務がある。ただしこの3~9章の代わりに、松村高夫・矢野久編『大量虐殺の社会史―戦慄の20世紀』(ミネルヴァ書房、2007年)の1~10章を読んでもよい。
 履修者は全員が毎回テキスト(平均30ページ余り)を読み、コメント・質問を提出する。また、当番制でレジュメを提出する。授業はあらかじめ提出されたレジュメおよびコメント・質問の検討を中心に行なう。3月には1~2泊の合宿を行なう。合宿では履修者はジェノサイドまたは類似の人権侵害に関する報告を行なう。

成績評価方法

平常点による。欠席または課題不提出が3回に達した者には単位を認定しない。

教科書

Adam Jones著 Genocide: A Comprehensive Introduction, 2nd ed. (London: Routledge, 2011).

参考書

松村高夫・矢野久編『大量虐殺の社会史―戦慄の20世紀』(ミネルヴァ書房、2007年)

履修上の注意

テキストは履修者が各自で入手すること。テキストを購入した者は全員履修を許可するので、早めに注文・入手することが望ましい。生協書籍部に若干の在庫があるが、取り寄せになった場合は紀伊國屋BookWeb、Amazon.co.jpなどのほうが早い。テキストの入手が間に合わなかった者のために念のためマスターコピーを用意しておく。

関連項目