事例研究(現代行政III)
担当教員
金井 利之
単位数・配当学期・曜日・時限・使用言語
4単位 / 夏学期 / 月曜1限 / 月曜2限 / 日本語
授業の目標・概要
本事例研究では、現代日本の自治体行政の実態を理解することを目的とする。
一昨年度まで過去5ヶ年度は、川崎市政研究として、川崎市という特定の自治体を事例にしてきたが、一区切りがついたものと思われる。そこで、昨年度からは、一般には知られることの少ない特別区に焦点を当てたい。特別区(いわゆる東京23区)は、直接公選の首長・議会を有しながらも、特別地方公共団体として都区制度という特殊な制度のもとに置かれ、また、圧倒的な政治・経済・文化の中心地である東京という地域を対象としているため、一般の自治体とはかなり様相が異なる。そのため、単純に一般論では語れない側面がある。
そこで、特別区では、どのように関係者が仕事をしてきたのかを、簡便なキャリア・ライフ・ヒストリー的に聴き取りを行い、特別区政の実態を追体験することを目指す。
授業のキーワード
基礎的自治体, 特別区, 都区制度, 特別地方公共団体, ヒアリング, キャリア・ライフ・ヒストリー
授業計画
第1回 概要説明
第2回 都区制度概論
第3回~ 退職職員ヒアリング
授業の方法
上記の目的で、特別区政に係わりのあった退職現職の職員の方をゲストスピーカーとしてお招きして、ヒアリング調査を行う。参加学生は、分担して、ヒアリング記録を作成して提出するものとする。ヒアリングの実施は、必ずしも負担の軽いものではないが、極めて重要な技能の育成に貢献するので、積極的な参加を期待したい。
成績評価方法
平常点と聴査記録報告書・分析報告書による。
教科書
必要に応じて授業のなかで紹介したり、あるいは、当方で用意して配付する。
参考書
特になし
履修上の注意
大学外(例えば、区政会館など)での聴き取りの開催が中心となる。
また、場合によっては、現地踏査がありうるかもしれない。