事例研究(資本市場と公共政策)

担当教員

小野 傑
天谷 知子

単位数・配当学期・曜日・時限・使用言語

2単位 / 冬学期 / 水曜5限 / 日本語

授業の目標・概要

授業の目的・ねらい・進め方 
・今年度は、「金融危機後のグローバル資本市場の展望と課題」をテーマとしたい。
・世界金融危機の発生によって世界の金融・資本市場は大きく混乱し、各国経済も深刻なダメージを受けた。現在も世界経済は高失業率や国債市場の動揺など、金融危機が残した深い傷に苦しんでいる。
・金融危機の発生を経て3年ほど経過するが、果たしてグローバル資本市場の将来はどのような姿が展望されているのであろうか。金融危機の反省をもとに、金融機関に対する規制など様々な分野で課題が指摘され、これまで国際的に活発に検討が進められてきた。一定の結論に至った事項も多い。
・今年度は、各分野の専門家にゲストスピーカーとしておいで頂き、資本市場を巡る様々な課題に対して内外でどのような検討が進められてきているのか、また、残された課題はどのようなことか、そして今後のグローバル資本市場はどのような姿が展望されていくのか、など多角的に報告してもらうことを考えている。ゲストスピーカーの報告やクラスでの議論を通じて、各履修生がグローバル資本市場を巡る課題と展望について自らの理解と思索を深めることができるように進めていきたい。

授業のキーワード

資本市場, 金融, 銀行, 金融規制, 会計, 金融危機

授業計画

概ね以下の通り進めていく予定。より具体的な計画は、今後ゲストスピーカーとしてお願いする方の都合等を踏まえて確定していくつもりである。最初の授業で全体の具体的な計画を説明する。

Ⅰ 授業の開始にあたって、担当教員から授業の進め方やガイダンス等を説明する。

Ⅱ グローバル資本市場を取り巻く様々な課題に精通されている、行政や法律実務等の専門家の方にゲストスピーカーとして説明してもらうことを考えている。例えば、バーゼルⅢ等の銀行規制を巡る議論の動向、デリバティブ規制等の市場規制を巡る問題、我が国証券市場の課題、国際会計基準を巡る動向、マクロ経済政策面との関係、市場監視行政上の課題、コポーレート・ガバナンスを巡る課題、M&Aなど法律実務上の諸課題、などの分野でゲストスピーカーの依頼を検討している(これらはあくまでも例示であることに注意されたい)

Ⅲ また、法律学、経済学の観点から、法律学者、経済学者の先生に、今後のグルーバル資本市場の展望や課題について、各先生の問題意識などを報告頂くことも考えている。

Ⅳ 市場の現場を知ることにより、参加者の深い理解を促すため、関係機関への視察・訪問等の機会も作りたい(履修生の人数やあるいは全体の日程の関係等により実施できない可能性もある)

Ⅵ 担当教員や一連のゲストスピーカーの先生方の報告の後、履修生から、資本市場を巡る様々な課題の中から1つのテーマを取り上げて各自が掘り下げて勉強した成果を授業で報告してもらう予定。(具体的な進め方は授業進行中に具体的に指示する)

なお、本クラスは、小野傑客員教授ともう一名の教員(決まり次第周知の予定)が共同で担当する予定である

授業の方法

上記「授業計画」に記載の通り、担当教員による説明、ゲストスピーカーの報告、履修生による報告などを予定しているが、これらの説明・報告においては、できる限り履修生との双方向的な授業が展開できるようにしたい。

成績評価方法

平常点及びレポートによって評価する

教科書

特定の教科書等は指定しない。資料等はその都度コピーを配付する(当授業用のHPを立ち上げ、事前に資料をアップし演習参加者がダウンロードする方法をとる可能性もある)

関連項目