ラテンアメリカの民主制

担当教員

大串 和雄

単位数 / 使用言語 / 配当学期

2単位 / 日本語 / 夏学期

授業の目標・概要

本科目は、Peter H. Smith教授が執筆した下記教科書を輪読することにより、ラテンアメリカの民主制を多角的に考察する。2005年に初版が刊行されたこの教科書は、ラテンアメリカの民主制に関する最良の概説書として高い評価を得ている。

授業のキーワード

ラテンアメリカ,中南米,民主制,民主主義,民主化

授業計画

教科書に含まれる内容は以下の通り。1) Cycles of Electoral Democracy; 2) Transitions and Continuities; 3) The Military; 4) Global Contexts; 5) Presidents or Parliaments?; 6) Institutional Variations; 7) Elections; 8) State Capacity; 9) Social Equity; 10) Freedoms, Rights; 11) People's Verdict; 12) Dialectic of Democracy.

授業の方法

履修者は全員が毎回、平均34ページのテキストを読み、コメント・質問を提出する。また、当番制でレジュメを提出する。授業はあらかじめ提出されたレジュメおよびコメント・質問の検討を中心に行なう。授業は原則として毎回延長するが、用事がある者には定時の退出を認める。9月には1~2泊の合宿を行なう。合宿では履修者はいずれかの発展途上国の民主制に関する報告か、いずれかの先進国の過去の民主化に関する報告を行なう。

成績評価方法

課題の提出と内容、および授業への参加状況による。

教科書

Peter H. Smith, Democracy in Latin America: Political Change in Comparative Perspective, 2nd ed. (New York: Oxford University Press, 2012). xviii+377pp.

参考書

ラテンアメリカ政治の背景知識がない人は概説書を読んでおくことを勧める。たとえば以下のものがある。
①加茂雄三他『ラテンアメリカ』第2版、自由国民社、2005年。
②国本伊代・中川文雄編『ラテンアメリカ研究への招待[改訂新版]』新評論、2005年。
③Thomas E. Skidmore, Peter H. Smith, & James N. Green, Modern Latin America, 7th ed. (New York: Oxford University Press, 2010).

履修上の注意

 教科書は履修者が各自で早めに入手すること。
 初回(4月9日)の授業には必ず出席すること。履修人数を早めに把握する必要があるため、万が一初回の授業に出席できなかった場合には、4月12日までにメールで履修の意思を伝えること。初回に欠席し、かつ履修の意思表明もなかった場合には、履修登録しても履修を認めないことがありうるので注意されたい(法学政治学研究科および法学部と合わせた履修希望者が演習室の収容可能人数を超えた場合)。

関連項目

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