中小企業政策(I)

担当教員

長谷川 榮一

単位数 / 使用言語 / 配当学期

2単位 / 日本語 / 冬学期

授業の目標・概要

日本の中小企業の実情を採り上げ、中小企業の直面する諸問題に関する知見を増し、併せて、隘路と発展方策を考察する。また、OECDやAPECなどの国際的な場で、中小企業論が如何なる視点から採り上げられているかも見て、比較する。これらにより、中小企業政策の在り方、立案・実施方策などを考える基盤を作り上げる。なお、夏学期には、冬学期で学んだ事柄の上に立って、主要な中小企業政策の概要と役割、政策の立案・実施過程に重点を置いた授業内容にすることを予定している。

授業のキーワード

中小企業,ビジネスと生業,企業家,経営資源,創業,国際展開

授業計画

以下の内容で、授業を行う。途中、テーマに応じて、外部スピーカーを招く。なお、内容等の変更もあり得る。1、「中小企業」の実相・定義と、定義をしている中小企業基本法2、直面する諸問題(資金、人材、後継者、情報、技術、顧客、マクロ経済環境、産業の国際化、市場意識、市場開拓など)3、経営者と企業家4、創業と廃業5、事業再生、企業の整理6、海外展開7、中小企業に関する国際的な場での論議(OECD、APECなど)8、中小企業の経営力向上策、中小企業が果たすべき役割と目指すべき姿付、行政官の行動を規律する基本法規(行政手続法、情報公開法、政策評価法、国家公務員倫理法、中央省庁改革基本法など)

授業の方法

基本的な事項に関する講義と、それをも踏まえた討議。参加学生数に依るが、教員から購読すべき本や資料を学生に与え、各学生が購読の上、授業時間にプレゼンテーションしてもらうこともある。

成績評価方法

クラスでの発言や授業への貢献:試験を、概ね1:2のウェイトで評価する。

教科書

授業内容に応じた教材を配布する予定。その他に、以下の書物の関係章を、授業の進展に応じて(該当箇所は、授業の都度、指定する)、授業の前及び後に、読むことが望ましい。 ○ライフサイクルからみた中小企業(安田、高橋、忽那、本庄 同友館) ○日本の中小企業(鹿野嘉昭 東洋経済)

参考書

追って指示する。

履修上の注意

当年または翌年の夏学期に「中小企業政策(2)」(政策中心)に出席することが望ましい。

関連項目

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