事例研究(法政策I)

担当教員

関 啓一郎

単位数 / 使用言語 / 配当学期

4単位 / 日本語 / 通年

授業の目標・概要

社会経済環境の変化に伴い、政府による解決が求められる様々な課題が発生します。しかし、新たな課題を解決するためには、1)背景を分析して真の原因を発見し、2)多くの選択肢の中から適切な政策(解決策)を選択し、3)様々な利害調整や関係者を説得し、時には妥協も重ね、反対を抑えながら、4)合意形成・政策実現をしていく必要があります。「事例研究(法政策Ⅰ)」では、技術進歩が激しく、課題が絶えず発生している情報通信分野を例にとり、政府がどのような形で課題を解決していったのか、その取組みについて学びます。そして、官民を問わず課題解決能力を身につけることを目標とします。

授業のキーワード

情報通信技術(ICT),法制度,競争政策,周波数監理,サイバー空間,メディア,通信・放送融合,インターネット,知的財産,個人情報保護,情報セキュリティ

授業計画

過去から現在に至る情報通信分野の課題とそれへの対応について、法制度論を中心に講義を行います。電気通信事業法と競争政策、電波法と周波数監理政策、放送法とメディア政策、サイバー空間での諸課題などを取り上げる予定です。

授業の方法

情報通信分野の法制度や現状などの講義により、この分野の基礎知識の習得をしてもらいます。テーマによっては、利害関係者や政策担当者の立場での発表・討論の時間を設け、演習形式での授業も行う予定です。また、ゲストスピーカーを呼ぶことも考えています。

成績評価方法

授業への参加(出席)、発言、発表内容で評価します。履修者が多い場合には、レポート提出を求めることがあります。

教科書

使用しません。講義用資料を配布します。

参考書

「情報法講義」(高橋秀和、岡村久道)など。
授業の進行に応じて紹介します。

履修上の注意

基礎知識は講義で説明するので特に要りません。
自分が行政官や利害関係者だったらどうするかを考える学生を歓迎します。

関連項目

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