生命倫理と法

担当教員

児玉 安司 / 樋口 範雄

単位数 / 使用言語 / 配当学期

2単位 / 日本語 / 冬学期

授業の目標・概要

「ケーススタディ生命倫理と法」を教材として、そこで扱われているケースにつき参加者と検討を加える。設問についても検討する。それによって、生命倫理と法の現代的課題を理解するとともに、どのような考え方で対応すべきか、それにいかなる選択肢があるかを検討する。

授業のキーワード

生命倫理,生殖補助医療,終末期医療,臨床研究,医療情報

授業計画

以下のようなトピックをとりあげて、具体的に議論を行う
 第1回 遺伝病の告知
第2回 医療事故情報と警察への報告
第3回 終末期医療のあり方
第4回 医業独占
第5回 生殖補助医療の規制
第6回 患者の権利・胎児のリスク
第7回 知的障害者と不妊手術
第8回 看護師の良心と弁護士の役割
第9回 人体試料・遺体・検体の取扱い
第10回 臨床研究・臨床試験
第11回 臓器移植と脳死
第12回 血液製剤と限られた資源の配分
第13回 脳神経科学と法
第14回 再生医療

授業の方法

座席表を作り、それぞれの会の報告者を決めて、全員参加型の授業を行う。
講師のうち、児玉安司氏は、弁護士でもあるが医師でもある。その豊富な経験を
話してもらいながら、参加者との議論を行う。

成績評価方法

筆記試験による(平常点も加味する)

教科書

樋口範雄編「ケーススタディ生命倫理と法」(第2版、2012年、有斐閣)

参考書

樋口範雄他編『生命倫理と法』ⅠⅡ(弘文堂・2005、2007)
樋口『医療と法を考える―救急車と正義』(有斐閣・2007)
樋口『続・医療と法を考える―終末期医療ガイドライン』(有斐閣・2008)
岩田太編『患者の権利と医療の安全―医療と法のあり方』(ミネルヴァ書房・2011)

履修上の注意

希望者が多い場合、例年は、履修希望者に希望理由を予め書いていただき、それによって選考しているので、今年もその可能性があることに留意されたい。

その他

法科大学院の授業として行われているので、法的側面が重視されるが、
公共政策の学生ももちろん歓迎しています。
追加資料がありますが、それらはメール等で配付します。

関連項目

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