西欧比較政治論

担当教員

中山 洋平

単位数 / 使用言語 / 配当学期

2単位 / 日本語 / 冬学期

授業の目標・概要

*2013年9月確定版*
西ヨーロッパ諸国における福祉国家の形成過程を比較分析し、政治構造(政党制、官僚制、団体、中央地方関係など)の歴史的変動のダイナミズムをより深く理解する。

授業のキーワード

福祉国家 西ヨーロッパ 政党制 官僚制 教会 比較政治 政治史

授業計画

*2013年9月確定版*
19世紀後半に本格化する福祉国家形成の過程は、政党や官僚制、団体(労使などの職能団体や教会系を含む結社)、地方自治体などによって担われたが、導入された社会保障の諸制度がひとたび作動し始めると、今度は逆に、こうした政治的アクターの組織や行動を左右するようになる。かくして、福祉国家の諸制度の生成・発展と、一国の政治構造の間には、密接な相互作用が展開されてきたのである。
この演習では、西ヨーロッパ諸国の福祉国家の形成過程を比較分析することで、この相互作用の一端を明らかにし、政治構造のマクロの変動のダイナミズムをより深く理解することを目指す。

授業の方法

英語文献を中心に会読する。報告者は、比較的詳細なレジメを準備して簡潔に内容紹介を行うと共に、論点提示などのコメントを添えること。

成績評価方法

定められた回数の報告を行うほか、毎回のゼミへの出席と議論への参加が単位履修・成績評価の要件である。

教科書

*2013年9月確定版*
邦語と英語文献を輪読するが、詳細は参加者の人数・水準などによって決める。
導入として、下記を10月11日から使用するので、各自入手しておくこと。
高田実・中野智世編『福祉』ミネルヴァ書房, 2012年(生協本郷書籍部に手配済み)

参考書

演習の冒頭ないし随時指示する。

履修上の注意

ゼミは毎回、時間延長が見込まれるので、毎週、午後7時過ぎまでは予定を確実に空けておくこと。

その他

教材準備などのため、参加予定者は10月1日までにy-naka@j.u-tokyo.ac.jpに、研究テーマなどを付記の上、申し出ることが望ましい。

初回は必ず出席すること。どうしてもやむを得ず欠席する場合は、メールで必ず連絡すること。
初回は10月4日の予定だったが、学部の参加者選考の都合で、翌週11日に延期する。注意すること。
法学部、大学院の法学政治学研究科(総合法政専攻)、総合文化研究科と合併。

関連項目

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